矯正を受けるならば、どうせならば名医といわれる歯科医からの矯正を受けたいものです。しかし、渋谷のような人口密集地では矯正医と看板を掲げる歯科医院がたくさん存在する中で、どのようにして名医を見つけることができるのでしょうか?自分は歯列矯正に関して何もわからないという人にとって専門知識を必要とする矯正の名医を見つけるのは困難です。名医といわれる人がどんな条件を満たしているかで、名医を見つけることができます。
矯正の先進国であるアメリカには、証拠に基づいて作成されたアメリカ歯科標準治療で
判断基準とされている項目があります。日本の矯正治療においても当てはまる部分がたくさんありますので、参考にすると役立ちます。これを知っていると矯正医がどんな治療をしているかがわかり、名医を見分けることができます。検査の段階で矯正医に以下についてたずねましょう。
矯正治療でも名医といわれる人は、
・虫歯を完全に治してからでないと歯列矯正は始めない。
・歯周病を完全に治してからでないと歯列矯正は始めない。
・顎関節症を完全に治してからでないと歯列矯正は始めない。
・顎関節症が進行しているようならば、歯列矯正で治せないことを知っている。急速に悪化してしまうこともあることを理解している。
・乳歯が存在するのに、ブラケットを付けた歯列矯正はしない。
・小学生や中学生のときに分けてワイヤー矯正を行う”子供の矯正”は無駄であることを知っている。
・歯列矯正をする前には、歯の根が完全に作りあがっていることと、骨の成長の止まったことを確認して治療を始める。
・女の子では13才以上、男の子では15才以上にならなければ、ブラケットをつけた
歯列矯正は行わない。
・歯列矯正前の模型(現在の歯型)、矯正後の模型(未来の予定の歯型)を作りブラケットを付ける前に見せてくれる。
・ブラケットは必ず金属製で透明のブラケットは使わない。
・ブラケットは1回治療内ですべての歯に取り付ける。
・ワイヤーを曲げる歯列矯正はしない。(元の歯の形に無理やりにワイヤーをつけない)
・歯の裏側矯正は虫歯の原因なので、しない。
・ワイヤーの交換は矯正医自身が必ず行う。
・ブラケットが付いているときの口腔管理に厳しい指導をする。
・指示とおりの口腔ケアができれば歯列矯正期間もその後も虫歯はできないと断言する。
・メンテナンスの度に口腔内写真をとり、進展状況を説明する。
・ワイヤー矯正は一生に一度で、1年を目標に終わると約束する。
・針金のリテイナー(保定装置)は後戻りや顎関節症の原因になるので使わない。
・顎関節症にならないと約束する。
・後戻りはしないと約束する。
・顔が小さくなると約束する。
・ブラケットを外しても歯にはキズにはならないと約束する。
・歯列矯正をすれば笑顔が素敵で積極的になれると知っている。
・治療代は総額で請求する。メンテナンス代や調整料や保定装置代は後に生じないと約束する。
・インプラント矯正はしない。
・短期間でするために骨を削る手術はしない。
・ヘッドギアやチンキャップは不必要と知っている。
・ブラケットをつけるときは、強力接着剤は使わない。(エナメル質に負担をかけるため)
・最初から最後まで責任を持って一人の医師が治療する意思を持っている。
信頼でき高度な技術を持つ人は、これらのことをよく熟知しています。多少のずれはあったにしても、大きくずれてはいないことが大事です。これで、渋谷での名医探しがずいぶんと絞られてきたのではないでしょうか?