渋谷の矯正歯科|渋谷歯科

八重歯って何?

八重歯について

八重歯とは、前から数えて3つ目の歯が歯肉の上の方から外に向かって突き出したように生えている様子のことを言います。多くの場合は上の歯に起こっていることを指しますが、下の歯にも八重歯の状態は見られます。

前から数えて3つ目の歯は、犬歯や糸切り歯とも呼ばれる歯で、先が尖った形をしているため、牙のように見えることが多く、治したい歯並びの上位に挙がります。

そもそもなんで八重歯になるの?

八重歯は、でこぼこの見え方の1種類です。でこぼこの出ている部位が前から数えて3つ目の歯に起こると、八重歯と呼ばれます。歯が並ぶ土台(骨)の大きさと歯の大きさ、のバランスがとれていないと起こります。でこぼこになる場合とは逆に、隙間が残ってすきっ歯になる場合もあります。

歯の大きさはほどよくとも、骨が小さく、並ぶスペースが足りないとでこぼこになりますし、骨の大きさは十分にあっても歯がとても大きいと、やはりスペースが足りずにでこぼこになります。どちらに原因があるときもあれば、両方に原因がある場合もあります。
さて、自分はどこに原因があるタイプの八重歯なのだろう?それによって、適切な治療方法は変わってきます。

まずは、「骨が小さく、並ぶスペースが足りない」場合、真っ先に患者さまにお伺いするのは、鼻炎や花粉症、扁桃腺炎はお持ちでないか?です。これらの症状をお持ちの場合、鼻で呼吸するのが難しいため、もしくは息苦しさを感じるため、お口を開けている時間が長く、口呼吸を行っていることが多いです。

幼少期から長く悩まされている方が多く、長きにわたり口呼吸をしているため、頬の筋肉の関係もあり、歯が並ぶアーチの幅が狭く成長を終えてしまうことが多いのです。

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八重歯による症状

鼻呼吸はきちんと確立されていても、元々組み込まれている骨の成長が小さい場合もあります。骨の形や大きさは、大人になってしまうと、変えることはできません。お子様で成長期の途中であれば、成長の力を利用して骨の大きさにアプローチする方法もあります。これらの詳細は後ほど述べさせていただきます。

次に、「歯が大きくてスペースが足りない」場合、大人でもお子様でも生えてきた歯の大きさを大幅に変えることはできません。歯は、内側は象牙質という柔らかな敏感な部分、神経や血管が分布しており、外側はエナメル質という硬いコーティングという大きく分けて2層構造になっています。外側のエナメル質が歯軋りや食いしばりですり減ってしまったり、ぶつけて欠けてしまったり、折れてしまったりすると、敏感な象牙質がお口の中に露出することで滲みや痛みを感じます。

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このエナメル質の厚みを問題なく残しておける範囲内で、わずかに削り、スペースを求めることはできます。ですが、隙間が足りないからといって、たくさんしてしまうと、滲みや痛みを感じるようになってしまうため、大幅には行えないのです。

お口の中は皆さんが思っている以上に過酷な環境です。温度変化もあれば、pH変化(酸っぱいものや辛いものなどによる変化)もあります。常に湿潤しており、細菌もいます。そういった過酷な環境下でも、問題なく機能させるために、エナメル質でしっかりガードしている、考えられた作りになっているのです。

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八重歯のままだと問題なの?

 

八重歯の状態でいると、でこぼこしているため、清掃ツールを駆使してもなかなか磨きにくく、知らぬ間に虫歯や歯周病を進行させてしまうことがあります。そして、しっかり磨こうと頑張りすぎるあまり、強く歯肉をこすってしまい、歯肉下がりを招くことがあります。
そうすると、本来歯肉の中に隠れていて欲しい象牙質がお口の中に露出することで、滲み、いわゆる知覚過敏を感じるようになることがあります。八重歯はもともと先尖りの形をしていることもあり、歯肉が下がってしまうことで、歯が長くなってように見え、牙のように見えてしまうことも、審美性を損なう1つの要因です。できることならば、虫歯や歯周病を進行させてしまう前に、歯肉が下がってしまう前に、アプローチできたらいいなと思います。

別の視点から、八重歯を治しておいた方がいい理由をご説明します。
前から数えて3つ目の歯は、実は歯の中でもっとも根が長く丈夫な歯なのです。前歯と奥歯をつなぐ、歯が並んでいるアーチのコーナーに位置しており、顎を動かした時に、上下の3つ目の歯同士がしっかりと当たることで、前歯や奥歯に負担がかかりすぎないようにする役割を持っています。
八重歯の状態だと、歯として持ってはいるのですが、この役割を果たすことができません。それゆえ、この歯がすべき役割を他の歯がすることになってしまいます。もともと根が長く丈夫な歯に与えられた役割です。肩代わりしている歯にとっては、荷が重いこともよく見られます。

八重歯はどうやって治療するの?

それでは、八重歯はどうやって治すのでしょうか? まずは、永久歯にすべて生え変わった方への治療方法をご説明します。 第一に、持っている八重歯がなぜ起こってしまったのか、その原因を探らなければ、適切な治療方法を見つけることはできません。骨の大きさの問題?歯の大きさの問題?どのくらい隙間が足りない?これらは検査をすることで明らかになります。

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矯正治療について

足りない隙間の量次第では、持っている歯の本数を減らさずに整列させることが可能でしょう。エナメル質をわずかに削る工夫を取り入れるかもしれません。それだけでは、隙間が足りない場合、歯を抜かせていただき、抜いたスペースを活用して、整列させる方法をとります。
どちらにせよ、いわゆる矯正装置、歯に固定式の装置とワイヤーをつけて調節をしていく方法をとります。八重歯の程度によっては、マウスピース型矯正装置で治療を行うことも可能です。

大人の矯正歯科の賢い選び方

 

大人の矯正歯科の賢い選び方
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どこの歯を抜くの?

歯はそれぞれ担うべき役割をもって
配置されています。

まずは、ご自身のお口のなかに永久歯が何本はえているかご存知ですか?上下左右7本ずつ、合計28本揃っていると、全ての歯が揃っていますね、という言い方をします。この時、親知らずは含めません。
各部位7本の内訳ですが、まずは前歯1本目、その隣に1つ目の前歯と似た形の前歯がもう1本、これら前歯2本は厚さが薄く作られています。前歯は食べ物がお口のなかに入る時の入り口に位置しており、上の前歯の裏側に下の前歯の先端が触れることで、塊の食べ物を一口大にカットするハサミのような役割をしています。

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その次に先尖りの形ゆえ糸切り歯と呼ばれる犬歯、前から数えて3つ目の、八重歯になることがある歯が続きます。この歯は分厚く、根がとても長く、丈夫に作られていることで、顎を左右に動かした時に、前歯や奥歯に力がかかりすぎないよう、力を受け止めてくれる役割を担っています。
その後に4.5つ目に似たような形の歯が2本並びます。
さらに、6.7つ目には噛む面を広くもつ、見た目も臼のような大きな歯が続きます。奥歯と呼ばれる歯です。見た目からがっしりと大きく、力持ちそうに見えますが、この歯がしっかりと立っていることで噛み合わせの高さを維持し、さらに前歯で一口大にカットした食べ物を、さらに細かく砕く役割を担っています。

それぞれの歯の紹介が終わりましたが、矯正の目的でどうしても歯を抜く必要がある場合、4.5つ目のどちらかを抜かせていただくことが一般的です。にっこりと口を開けて笑った時に見えるか見えないかといった位置にいる歯です。

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子供の八重歯治療は
どんなことをするの?

次に、全ての歯が永久歯に生え変わる前、こどもの時期の治療方法についてご説明します。
子供の時期と大人になってからと、大きく違うのは、成長の力が残っているかどうかです。子供の時期には、成長期という言葉がある通り、身体のパーツが旺盛な成長を見せる時期があります。パーツ毎にいつが成長期にあたるのかはそれぞれです。成長の力をうまく引き出し、誘導することで、より望ましい、骨格的にバランスのとれた状態に近づけることを目指します。
具体的には、上顎や下顎の成長を後押ししたり、成長の方向をコントロールしたり、歯が並ぶ土台を広げたり、といったことをします。ただし、忘れてはいけません。ここでも大切なのは、どこに原因があるのかを探らなければ、適切な治療方法を見つけることはできないということです。

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八重歯になりそう、もしくは八重歯になって生えてきてしまった、それはなぜなのか?
骨の大きさの問題?歯の大きさの問題?どのくらい隙間が足りない?鼻詰まりや口呼吸の癖はない?これらは検査をすることで明らかになります。子供の時期に行う八重歯の治療のうち、よくなされるのは、歯が並ぶ土台の幅を広げる治療です。お口のなかに固定しておく装置を使用することもありますし、取り外しができ、就寝時を中心に使用していただくマウスピースのような装置を使用することもあります。 どの装置を使用するのかは、どのくらい土台を広げる必要があるのか、歯の生え変わりの状態はどのように進んでいるのか、などを鑑み、決定されます。

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八重歯の治療期間は
どのくらい?

永久歯にすべて生え変わった方は、いわゆる矯正装置、歯に固定式の装置とワイヤーをつけて調節をしていく方法をとります。歯を抜かずに治療が可能な場合は、約1年半、歯を抜いて治療する場合は、約2年半の治療期間が必要です。子供の時期に治療を開始する場合、7.8歳くらいから行うことが多いです。上下の前歯4本ずつが生え揃ったころです。永久歯への生え変わりが終了する、12歳くらいまでを子供の矯正期間とさせていただくことが一般的です。

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もちろん歯の生えかわりのタイミングは、その子その子によって様々ですので、前後することもあります。
また、子供の矯正を終えていい状態に収まることもあれば、その後永久歯に生え変わった後に大人の矯正治療が必要になることもあります。成長をうまくキャッチできたとしても、際限なく土台の大きさを広げることはできないですし、元々プログラムされている成長の量や方向を完全にコントロールすることはできないからです。

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