お子様が矯正治療に前向きでないというお話をよく聞きます。お子様は装置が見えるのが恥ずかしいのでしょうか?
お気持ち、分からなくもないですね。
私自身、小さい頃はそう思って矯正治療を断念しました。結局、やはりきれいに整えたい気持ちが勝り、大人になって治療をスタートしましたから…。

一昔前は装置もすべて銀色で笑うとキラッと光り、目立つ印象であったと思います。また、お友達の中にも矯正治療をしている子があまりおらず、恥ずかしいなと思われていたことでしょう。
しかし、今は状況が大きく変わってきています!!
なんといっても、ご両親様をはじめ、お子様もお口の健康に対しての意識が非常に高くなってきており、矯正治療への関心が高まってきています。
子どもには適切な矯正治療を受けさせたいというご両親様の気持ち

私たちの頃は、痛い!困った!でなければ、歯医者さんに行くこともなかったし、治療に選択肢があることもあまり知らなかったわ。
歯並びどころか、歯みがきへの関心も低かったと思います。
ところが、今は意識の高い人たちはみな歯並びをきれいに治しているし、八重歯がかわいいなんてもてはやされた時代はとうに終わりましたよね。
もう、がたがたのまま、治療しないでいるなんで恥ずかしいですよね!
自分の歯並びも気になるけれども、費用も高いし…
せめて子供たちには、適切な治療を受けさせて、私と同じ思いはさせたくありません。
海外のお友達を作ったり、留学したり、社会人になって色んな人たちと出会う時に恥ずかしい思いはさせたくないですから。
時期によって異なるお子様の気持ち

お友達だって大勢の子が装置使っているよ。
私に必要なのはこの装置?
見たことあります。○○ちゃんと同じ装置!
私もやりたい!!
きれいにしたいもの。なんだか楽しそう。
このように、お子様を取り巻く環境も大きく変わってきています。
小学校の頃は、多くの場合取り外しのできる装置、小学校高学年〜中・高校にかけては、歯に直接装置をつけるいわゆる矯正装置、と同じクラスだけでも何人ものお子様が矯正治療を受けられているはずです。
ご相談の内容から察するに、お子様は小学校高学年〜中学校辺りの年齢なのではないでしょうか?
表からだけでない進歩を遂げた裏側からの矯正装置もある!

今は歯に直接つける装置も前歯は透明なものと目立ちにくくなっています。一度ご来院いただき、実際につける装置を手に取って見てみられたらいかがでしょうか?
「案ずるより産むが易し」かもしれませんよ!
また、どうしても抵抗があるならば…この時期は、ちょうど周りのお友達も矯正装置をつけ始める時期にあたります。同じクラスのお友達が何人かつけ始めたら、気持ちが前向きに変わるかもしれませんね。
最終手段としては、裏側に装置をつける裏側矯正という方法もあります。
装置が裏側につきますから、装置をつけていることを気づかれることがありません。

今は、矯正治療の方法にも選択肢が増えてきました。
お子様が嫌な気持ちを抱くことなく、楽しんで治療できる方法が見つかりますように!
日付: 2015年4月4日 カテゴリ:ドクター平沼摩耶の矯正コラム