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渋谷の矯正歯科|渋谷歯科
電話でのお問い合わせ0120-461-831
アクセス | JR山手線「渋谷駅」ハチ公口より徒歩3分 |
診療時間 | 9:00~13:00 / 14:00~19:00 ※2025年4月1日より診療時間変更 |
「矯正治療」と「歯の神経」一見なんの関連もなさそうに思いますよね。矯正治療中に歯の神経が死んでしまうことってあるの?もしそうなったらどうしたらいいの?の疑問にお答えします。
「歯の神経の治療」というと、むし歯を進行させてしまい、神経まで感染が及んでしまった時に行う治療。歯をぶつけたり折ってしまったりと外傷を負ってしまった時に行う治療。見えないところを治療する、むずかしい歯科治療といったイメージがあると思います。
むし歯でもなく、外傷もない、なのに矯正治療で歯の神経が死んでしまうことってあるの?と不思議に思われるかもしれません。答えは、「ありえる」なんです。
矯正治療のご相談のときによく耳にする「前歯のでこぼこが気になるのです」「中に入ってしまっている歯があるのです」。矯正治療では、これらの状態を歯が並んだ状態へ改善させていきます。たとえば、上顎の前から数えて2本目の歯は、歯が並ぶスペースが足りないとよく内側に場所を変えて生えてくることがあります。
そういった歯は咬んだ状態で見てみると、下の前歯よりもさらに内側に隠れるように生えていることも多く、写真の写りでは影になってまるで歯が無いように見え、気になるところでもあります。矯正治療で歯を本来並んでいるべき場所に整列させていくのですが、上の内側に隠れてしまっている前歯が表側に並んでくるためには、必ず「下の前歯を乗り越えてくる」ステップを経なくてはなりません。
その際に上下の歯がカツカツと当たりが強くなってしまうことがあります。そう長い期間ではないのですが、前歯はものを食べる時にカツッと強く当たりが出やすく、痛みや刺激として感じやすい時期になるでしょう。こういったステップの最中に神経が弱ってしまい、やがて神経が死んでしまうことが中にはあるのです。もちろん上下の歯の当たりがその前歯の箇所のみに集中しすぎないように工夫をしながら進めていくのですが、回避しきれないことも稀にあります。
矯正治療中に歯の神経が弱り、死んでいくときには、わずかな見た目の変化を伴うことがあります。見た目の変化とは、「歯の色」です。当たりが強く、弱り始めると歯がうっすらとピンク色になることが多いです。その後ややグレーがかった色に落ち着いてきます。注意深く見ていないと分からない程度ですが、神経の生きている歯と比べると違いは分かります。
もちろん歯の神経がいったん弱ると、必ずしも死んでしまうわけではありません。頑張って元気を取り戻してくれることもあります。経過は神経が生きているのか・死んでしまったのかを診査する方法がありますので、注意深く経過を追っていきます。
※左上2(むかって右上前から2本目)の神経が死んでしまって、ややグレー味を帯びた色合いになっています
神経が死んでしまった歯は、そのままにしておくことはできません。死んでしまった神経が歯の中に取り残されてしまったままだと、思いがけない経過をたどることもあります。なので、神経が死んでしまったことが診断されたら、最小限の大きなの穴を歯にあけて、神経の通っている管にアクセスすることを試みます。神経の通っている管をきれいに洗浄し、神経の代わりに防腐剤のようなものをぴっちりと詰めて補います。その後、あけた穴は、歯と同じ色調の光で固めるプラスチック様材料で修復することが多いです。
もし、該当歯にすでにむし歯で大きく治療された跡があったり、治すべきむし歯があったりするようであれば、一緒に治療を進めていきます。最後に、先ほど述べさせていただいた色の変化に対してです。神経の死んでしまった歯はややグレーがかって見えることが多いです。その場合は、歯の内側から漂白する処置を行ったり、場合によっては歯の表面に薄く貼付けるタイプの被せものを行ったりすることもあります。